しかも長いの日記

しょうもないのに、しかも長い。もし知人にこのブログを知られたら、まぁまぁそこそこ大切にしているブラジル硬貨の5ペソをあげたくなるかもしれない。

ため息までかわいくなるキャンディと未破裂脳動脈瘤の母 〜独身一人娘を添えて〜

ため息までかわいくなるキャンディと未破裂脳動脈瘤の母

 

 

独身一人娘を添えて〜

 

 

 

この記録は、未破裂脳動脈瘤の手術をする母をもつ、独身一人娘の視点のお話です。未破裂脳動脈瘤をかかえた本人のものではありません。

 

 

 

いま、わたしは手術の家族待合室にいる。

13:25頃に病棟前からストレッチャーにのった母を見送り、今は13:42である。

 

 

見送ってほっとしたのか、お手洗いに向かった。

平常心で送り出したつもりが、たぶんそうじゃなかったらしく、トイレの鍵を閉め忘れた。

 

 

ロングワンピースをたくしあげて、まさに拭くぞというときに、ドアがひらいてとても驚いた。

 

 

たぶん相手はもっと驚いた。

慌てふためく足音が、ばたばたと聞こえてきた。

 

 

アニメの効果音か何かかな?と、見られた側なのに、ぼんやりと思った。見せてごめんね。

 

 

おほほ。

 

 

 

今頃は、麻酔が点滴をつたっている頃だろうか?

手術中に破裂したらどうしよう?

目が覚めなかったらどうしよう?

全身麻酔の後って、せん妄もあり得る?

ユノがぁ!ユノがぁ!って騒いでいたらどうしよう?

(ユノとは、東方神起のユンホのことであり、母の至高の推しである。たぶん、娘より生きがいである。)

 

 

手術の行方を考えはじめても、わたしのメンタルに良いことはないので、神様に祈りながら、無事を願うことしかできない。

 

 

手術は3時間。

麻酔が切れるのも加味してさらに1時間半。

そもそも、12時から病院にいるので、ずっと背筋をのばしてはらはらするには、長いと思う。

 

 

 

できることがないので、心に浮かぶことをだらだら書いて気を紛らわせるしかない。

ちなみに、家族待合室には、わたしの他に2人いて、なんとなく心強い。

 

 

 

いまこの瞬間に、家族が手術中という、なんともいえない気持ちをそれぞれ抱えているのだ。

 

 

わたしにとっての母は、唯一の肉親である。

母一人娘一人であり、現在わたしにパートナーの影はない。

 

 

 

だからこそ、今回の入院や手術は、身内が少ないものには考えさせられることの連続だった。

身元保証人欄が2人必要だという、メンタルを削るの存在感は尋常ではない。

 

 

 

なんだろう待合室の椅子の座り心地がなんともいえない。

すこし動くだけで、ぎしぎしぃ!ぎしぎしいぃ!!と、音をたてる。

 

 

 

 

 

 

 

ことのはじまりは、7月だった。

母が勤める職場の近くに行く用事があったため、仕事終わりに合流しようよと持ちかけたのだ。

 

 

 

そうしたら、どうだ。

早退しているではないか。

 

 

 

なんでも、仕事中に頭がなんとなーく痛くなったという。いつもならやり過ごす母だが、その日は早退したい気持ちが高まっていたらしい。

 

 

 

なんでも、苦手な上司がぶいぶい言わせている日だったという。

頭がつきんと痛んでも、通常は適当な薬を飲んでやり過ごす母。それを、早退したいと思わせるほど苦手な上司。

ありがとう、苦手な上司。

あなたのおかげで、早期発見に至りましたよ。

 

 

 

母は、早退するからには、病院にかかろうと行った先で、脳の血管に瘤があるから紹介状を書くといわれたそうだ。

なるほどなるほど。

本当にありがとう、嫌な上司!

 

 

 

紹介状をもらってからは、あっという間だった。8月の頭に数日ほど検査入院し、8月の終わりには、もう手術なのだから。

 

 

 

母は一人で病院へ行き、一人で検査入院の日取りを決めてきた。そして、早々に、限度額認定証の手続きを行っていた。

 

 

素早いな。

そして、賢い。

今回お世話になるのは、市内でも大きな大学病院である。

7派のコロナ禍での手術不安はいっぱいだった。

 

 

 

なにせ、わたしの職場もまた、同じ市内の病院なのだから。

 

 

 

コロナ禍の院内、職員の疲弊、医師たちのオンコール手術室内のあれこれ。知りすぎていて、色々考えてしまう。

 

 

 

 

自分の勤める病院に入院してほしい気持ちと、もし自分のところで万が一があれば、わたしは職を失うだろうという気持ちのせめぎ合い。

なにかあれば、今の病院で働き続けるメンタルは無い。

 

 

 

母は、いざを考えて、きっと一人で紹介状を持って大学病院へ行ったのだ。

 

 

 

待合室にいた、勝手に戦友気分だった二人が、それぞれの電話を受けて消えた。

いまはコロナ禍で、手術立会も少ないみたいだ。立会にくるほどの大切な家族は、ちゃんと無事だっただろうか?

 

 

 

ため息がでる。

 

 

 

わたしもまた、自身の勤める病院のために、コロナにかからないよう最大限の注意をはらっている。

家と職場の往復以外に、こうしてどこかに居るのは本当に久しぶりのことだ。

 

 

 

もはや集団免疫の方が早いのでは?と思うようなコロナの第7波は、まだわたしにまで届いていない。

 

 

 

まわりがどれだけ倒れても、わたしはかからずに今日まで来た。

やはり、狂おしいほどのアルコール消毒と、毎日飲んでいるR-1のおかげかな?と信じたいし、かかるときは、月末月初を外してほしい。

わたしはそろそろ、R-1貧乏になると思う。

 

 

 

 

今はだめだ。月末が近い。

喉を潤すため、こまめに水分をとり、飴をなめる。

 

 

 

カンロから最近でた、コンビニで見かける、

「まるで魔法のようにリセットするため息までかわいくなるキャンディ」

 

 

 

この商品名をつけた人に、心からありがとうを伝えたい。

 

 

 

ため息がでる。

とにかく、すきあらばため息がでる。

 

 

 

沈みがちな気持ちに、ただの飴のパッケージが優しく寄り添う。

個包装ならもっとよかった。

 

 

 

食べる前に、アルコール消毒。

今日、この流れを何度繰り返すかわからないけど、とにかくわたしのため息はかわいく仕上がっているはずだ。

 

 

 

いまは、14:42である。

手術がはじまって、1時間くらいだろうか?

悠久の時が流れたように感じるけど、普段家でごろごろしている時ならあっという間の1時間。

 

 

 

たくさんの人が、待合室の前を行き交うけれど、この家族待合室にいるのは、わたしだけ。

 

 

 

心細さの極み。

極みすぎて、涙がでそうだけど、頑張っているのは医療従事者であって、わたしは信じて待つのみである。

 

 

 

自分の不安で泣くのは、たいへんよろしくない。

がんばれ!がんばれ!

 

 

 

未破裂脳動脈瘤は、破裂すると3分の1が死に、3分の1が重度の後遺症が残るらしい。

破裂する前に見つかってよかったなと思うけど、医師のオンコールでよく見る術式が、なんとなくそわそわさせる。

 

 

 

ちなみに、母の未破裂脳動脈瘤に対するアプローチは、開頭手術ではなく、股からカテーテルを通し、ステント支援下のコイル塞栓術である。

 

 

 

 

よくみるやつだ。点数が高いやつ。

お餅が焼けて、ぷっくり膨れるみたいに、絵に描いたような丸にはなっていない瘤だった。

大きな瘤から、小さい瘤がでていて、均等に膨れていない。

 

 

 

小さい瘤のほうが、破れやすそうにみえた。

手術入院は8日ほど。

おそろしいのは、母は手術入院当日まで、自分の病名も、手術の術名もしっかりわかっていなかったということ。

 

 

 

母の古くからの友人に明治安田生命の人がいるが、本当に助けられた。年齢を重ねるほどにありがたみが増す、保険。

 

 

 

年末調整でも、保険のはがきが無い職員なんてみかけない。医療従事者であればあるほど、保険の重要性も肌で感じる。

 

 

 

 

わたしも今回のことで、保険をしっかり見直そうと思った。

なにせ、非日常すぎて、平常心のつもりが、ぽんこつ運転なのだ。

 

 

 

必要なことを聞いたり、質問したり…そういう当たり前にしなければならないことが、頭からすっぽり抜けてしまう。

友人に明治安田生命の人がいたこと、わたしとも連絡をとれることは、とても心強かった。

 

 

 

 

本当に不思議なことだけど、やはり検査や入院、手術というものは、本人は気丈なつもりでも、実際はあわあわしていて、色々なことが抜け落ちる。

 

 

 

わたしは検査入院の当日と退院日、手術入院当日に同席しているが、わたしもまたそわそわしていて、おそろしいほどのぽんこつだった。

 

 

 

 

あわてんぼうのサンタクロースは微笑ましいが、家族の命がかかっている場面でのぽんこつはギルティである。

 

 

 

 

破裂したら、開頭手術だろうから、カテーテルでよかったと思う。

執刀医がすこぶる若くみえるけれども。主治医が、おそらく後期研修医だけれども。

 

 

 

 

 

開頭手術のためには、髪を剃る必要がある。

母は髪を大切にしているが、なにせたんぽぽの綿毛のようにふわふわなのだ。

剃ったら、たぶん焼け野原になって、永遠に戻ってこない。アイルビーバックと言ってくれそうにない。

 

 

 

命の問題だけど、開頭かカテーテル母の関心はひたすらに髪の毛にあった。

 

 

 

 

かわりに、カテーテルは下の毛を半分剃られる。

検査入院から帰宅した母が、ほら!みて!と、見せてきた。驚きの真っ二つだったし、できれば見たくなかった。

 

 

 

検査入院のときから、また日にちがたっているから、今回の手術まえに、また剃られただろう。

 

 

 

病院食の写真を送ってくれるが、どれもすごくおいしそうにみえる。

本当に、病院に勤めながら、わたしは現場のことがあまりわかっていないなと思った。

 

 

 

今日手術にのぞんでいる母は、心配症の娘とはちがい、「新人でもベテランでも、成功するときもあれば失敗するときもある」と医師に身を委ねている。

 

 

 

ため息がでちゃう。

わたしはもとから心配症だし、大切な人の手術なんて、どきどきで弾け飛びそう。

 

 

 

入院中だって、ちゃんと水分とっているかな?とか、夜中にこむら返り起こしてないかな?とか、思う。

 

 

 

いま、15:43になった。

どうか順調にすすんでいてほしい。

 

 

 

 

今朝、まだ家で支度をしている時に、母ととりとめのないメールを続けていた。

 

 

わたしは朝ご飯の準備をしていたので、

 

 

『わたしはこれから、あつあつにしすぎた市販のワッフルに、りんごバターをしこたま塗る』

 

 

『なんてことだ!ワッフルの穴にりんごバターが次々おちて、全然塗れない』

 

 

とメールを連投したら、すれ違いで母から、

 

 

99%大丈夫だと思うけど、もしもの時は生命延長措置は拒否する!そして、色々ありがとう。あなたが娘で本当に幸せでした。』

 

 

 

と、メールが来た。

食べていたワッフルの穴からりんごバターと涙がぽろぽろこぼれて、なにがなんだかわからなくなった。

 

 

 

温度差すごくない?

急じゃない?ねぇ。

 

 

 

神様、母の手術が無事におわりますように。

ご先祖様、どうか母がそちらに行かないようガードして。

 

 

 

たくさんの人の日常が目の前を通り過ぎていくなか、わたしはこの待合室で非日常にのたうち回っている。

 

 

 

 

手術が終わりましたの電話を待つ、この時間があまりに長い。いま、16:06である。

 

 

 

 

書くことで気持ちがマシになった。

すっかりこのブログの存在を忘れていて、久しぶりのログインは困難を極めたけれども。

 

 

 

 

順調なら、あと30分ほどで連絡がくるはずなのだ。このまま書き続けたら充電が切れてしまうので、このあたりで区切ろう。

 

 

 

もし、ながなが読んでくれた人がいたら、ありがとうございました。

手術の成功と、術後の経過良好を願ってほしい。

 

 

 

 

 

はぁ。

ため息がでる。

でも、このため息はかわいいはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【追記】

17:30

病棟の看護師さんから、戻るよう連絡をもらう。手術がおわり、一安心。

17:46

執刀してくれた先生から、無事手術が終わった旨を直接きくことができて緊張の糸がとけた。

執刀してくれた先生、担当してくれるチームの医療従事者すべてに心からのお礼を。

 

 

 

手術は終わった。

けれど、いびつな小さな瘤には、完全にコイルを充填できなかったそうだ。

 

 

 

 

そして、術後48時間は特に注意が必要らしい。

今夜は絶対に寝返りをうってはならないのだが、母は仰向けで眠ることができない。

本当の山場は今夜であり、わたしもまたいつでも電話に気付けるよう、まだまだ緊張は続く。

 

 

 

 

 

 

…今回のことを通して、わたしは明日から、また自分の仕事を頑張ろうと思った。今までより、もっとずっと医療従事者を支えるバックオフィスとして精進していきたい。

 

 

 

 

 

 

 

クレイジー親知らず

親知らずが痛むと、

あの時一緒に抜歯しておけば良かった〜
って思います。
 
 
強く、思います。
今は伝えたい。皆も親知らずは早めの対処が良いですよ!って。
 
 
何が言いたいかっていうと、先延ばしにし続けた親知らずの抜歯が、ついに牙をむいた…ということです。もう、親知らずのやんちゃ具合が半端ない。
 
 
 
でも、だって、聞いて欲しい。
医術は日進月歩だって言うから。
まだ出てきていない親知らずなら、ゆくゆくは虫歯満載の奥歯にとってかわるニュースターになれるって。
 
 
 
なんていうか、淡い期待がありました。
…私の口内環境に差し込む一筋の光が、埋まった親知らず牽引の未来だったのです。
 
 
あとはまぁ、普通に怠惰。
ただただ、歯医者に行きたくない気持ち。
ちょっと疼くくらいなら寝てやり過ごすか〜くらいの軽い気持ち。
 
 
 
 
10年。
 
 
 
 
 
 
いやぁ〜我ながら、放った。
桃栗三年柿八年っていうけれど、柿もたわわに実りますね。

 
 
 
そこで、満を持して、先週のゴールデンウィークに親知らずが疼きました。
力強い痛みが全力で生きてるって主張してきます。
 
 
 
10年前に右下の1本だけ切開して抜歯。
残り、3本。
 
 
 
しくしく痛むんじゃない。
ずきずきと頭に響いて、親知らずのことしか考えられない。
 
 
 
歯医者には定期検診で3ヶ月に1度は通っていたのですが、かかりつけ歯医者にはここ数年問題がありました。
 
 
 
2代目ウインナー問題。
 
 
 
私の通う歯医者には、先生が2人います。
初代おじいちゃん先生は親知らずの名医で、院内は常に満員、予約必須のスーパードクターでしたが、最近老眼がすごい。
 
 
 
寄る年波には敵わない。
すんごい分厚い老眼鏡をつけていて、時には施術中に、寝てる?って心配になるくらいの先生です。
 
 
 
そしてその初代おじいちゃん先生の息子が、2代目のウインナー先生。
軽く悪口みたいなあだ名を心の中でつけてしまっているのですが、これがもう、我ながらぴったりのあだ名だなと思っています。
 
 
 
なにせ指が太すぎて、施術が苦しい。
お弁当に入ってた?ってくらいで、そんな指で歯医者って、本当どうなんだろ。なんとか指だけ肉を絞ってもらえませんかと言いたくなります。
 
 
 
 
おじいちゃん先生目当てで通っている歯医者だけれど、最近は3回に1回の割合でウインナー先生にかわります。
なんなら、おじいちゃん先生は昼寝タイム増えちゃってる。代がわりが迫ってる感がすごい。
 
 
 
そんな歯医者が私のかかりつけ歯医者です。

 
 
左上の親知らずは次に来た時抜歯しようか!
そう、ウインナー先生に言われたのは、去年の12月。
 
 
 
 
 
そして、ちょっとした、この爆弾のような親知らずがじわりと疼きだしたのは、定期検診をさぼりにさぼったゴールデンウィークの初日でした。
 
 
 
 
今年のゴールデンウィークは5月2日だけが月曜の平日でしたね。
 
 
 
狂いそうな痛みで、朝から歯医者に電話すると、手が離せないのでまた後から電話をかけて下さいというアナウンスが流れます。
 
 
 
休みかな?
そう思うけれど、休みの時には休みのアナウンスが流れるので、診療はしている様子。
 
 
 
ホームページで確認したら、やっぱり診療日。
けれど、今までと打って変わって、でかでかと目に飛び込んできたのは
 
 
 
審美・インプラント専門歯科
 
 
 
の文字でした。
 
 
 
まじでか。
いつから変わった、ここは虫歯と親知らずで有名だったんじゃないのか?
 
 
 

ウインナーか?
2代目は審美とインプラントなのか?
 
 
 
けれど今、この瞬間、他に馴染みの歯医者はないのです。
午前の診療に間に合うかの瀬戸際で、全ての用事を放り出し地下鉄に飛び乗りました。
 
 
 
 
はい…リンジキュウギョーーーウ!!!
 
 
 
 
降りたシャッターを前に呆然と立ち尽くし、はっとして、どうにか薬だけ欲しいと、近くにあるヤブで有名な歯医者に飛び込みました。
 
 
 
 
診療日らしいけど、受付の人が通常より30分早くお昼とってるーーー!
誰もいねぇーーーーーー!!!
ヤブでさえ薬をくれない。
 
 
 
もう、空を仰ぎみるというか。
まぶしいほどに青空で、さわやかな5月の風で、新緑の香りで、市販薬は飲んでいるのに泣きそうなくらい歯が痛い。
 
 
 
 
 
ちょっとたそがれて、ちょっとぼーっとして、
思い出したように調べはじめました。
 
 
 
「親知らず・上手い・抜歯」
 
 
 
 
 
ヒット!電話!
その日の昼過ぎに診療ねじ込んでもらえました。…私、ツいてる!!!
 
 
 
 
 
 
…この歯医者の場所、地下鉄に飛び乗る前にいた場所の道挟んで向かい。
 
 
 
 
 
チルチルミチルもびっくりの、青い鳥はすぐそばにいたわけです。
しかも、県外からも紹介状を携えて多くの人が親知らずを抜きにくる口腔外科専門歯科!
 
 
 
 
ここに決めた!さよなら審美ウインナー。
午前の診療時間ギリギリに電話して、急遽予約をとった飛び込みの患者にも優しくて、薬で炎症が治まってからの抜歯が決まりました。
 
 
 

さよならインプラントウインナー!!
 
 
 
 
抜歯は左上下の親知らずを同時に。
 
 

私の親知らずは、左上が少しだけ出てきた程度。左下は神経に近く、横向きで、埋まったままです。
 
 
 
 
下は麻痺が残るかもと言われたけれど、10年前に同じ状態だった右下の親知らずが施術後も大丈夫だったから、どうにかなるだろうと思いました。
 
 
 
ちょっとびびったけど、まぁ歯医者って怖いものだし。
親知らずが痛いのにも、もう耐えられないし。
 
 
 
 
いざ抜歯当日。
上下同時だからと、麻酔を4箇所に打てば、もう感覚はじんわりぼんやり。
 
 
 
 
上からとりかかって、その後難所の下に
まずは上から、
上が、
上で…
 
 
 
 
 
 
…おや?
上の様子がおかしいらしいけど、これ一体どうしたことやら。
 
 
 
 
先生達の話している内容が怖い。超怖い。

 
 

…どうやら、私の親知らずの根っこがぎゅんっと曲がっていて、1つまだとれていないとのこと。
すでに抜いた親知らず本体の先に、あるはずの骨がなくて、上顎洞という空洞とつながっていること。
 
 
 
 
無理に根っこを取り出そうとしたら、その真横にある上顎洞の空洞スポットに根っこが落ちる可能性があるということ。
 
 
 
 
それは上顎洞への迷入と呼ばれること。
もし迷入したら、大掛かりな手術になるということ。
 
 
 
 
大学病院にこのまま直行して下さいと言われ、バスで行こうとしたらタクシーに乗るよう言われ、紹介状を持たされて、てんやわんやと外へ躍り出ました。
 
 
 
 
もう、タクシーが全然つかまりません。
麻酔がかかってるからよだれが出ても分からない。こちとら、花も恥じらう乙女なのに!
 
 
 
 
タクシーをつかまえに大通りまでそこそこ歩いて、大学病院に向かうと、総合受付、口腔外科受付を華麗に通過しました。
 
 
 
 
口腔外科での受付をすませ、ベンチに腰掛けた瞬間。
総合窓口から先に内線があったのか、外来局長が飛び出してきて、私は治療室に直行です。
 
 
 
 
そこまでの一大事だと思っていなかった私の手汗がまずい。
これ、まじのやつ。まじの急患。
 
 
 
 
 
あ〜きいてない。
そもそも私の骨、なんで無いの。
上顎洞への迷入って字ズラはかっこいい。

 
 
 
 
ちょっとコンビニ気分で親知らずを抜きに行っただけなのに、気がつけば大学病院で麻酔追加されて口蓋の骨を何層か削られて横たわってる。
 
 
 
 
ピザを切るやつの小さいやつみたいなのが、ヴィーンっていって、道路のアスファルトを固める時の、あの変に焦げたにおいが口の中に充満して、これが骨の削れる匂いかと初体験。
 
 
 
そして心なしか、痛い。
…そりゃそうだよ。本来なら、麻酔がMAXかかった最高にハイってやつだぜ状態でのぞむはずなのに、先に4本麻酔を打っているから。
 
 
 
先に打った4本の麻酔のうち、2本は下の親知らずの為の麻酔なわけだし。
何の役にもたてない下の麻酔、強いて言うなら私のよだれを外の世界にゴーさせる原因。
 
 
 
 
ふふふ。私ってば半泣き。
どきどきが止まらない!こんなどきどきいらない。
 
 
 

もう、ひたすら神様に祈りをささげました。
祈りをささげて、他に私が出来ることといえば、口を大きくあけて微動だにせず、唾をのまない、ただそれだけでした。
 
 
 
施術の概要としては、残っている親知らずの根っこを無理に取り出して上顎洞へ迷入させたら大変なことになるから、となりの空洞スポットに根っこが落ちないように口蓋から骨を削って歯茎も切って、横から根っこにアクセスしたよ!
 
 
 
 
と、いうことでした。
たくさんの先生のおかげで、無事にひねくれた方向に曲がっていた親知らずの根っこもとれました。
 
 
 
 
最初に抜歯を始めてくれた口腔外科の先生も、無理に根っこをとらずに大学病院にまわしてくれたから、上顎洞への迷入は阻止できたみたい。
 
 
 
 
これ、自信があるんだけど、ウインナー先生ならぐいぐいやってたね。120パーセント迷入してたと思う。
 
 
 
 
 
まさかのゴールデンウィークに痛んだおかげで、結果的に良かったのかな〜。
提携している大学病院も、今回行った場所が一番安心できるところでした。
 
 
 
そもそも、あるべき場所に骨がないのも、根っこがぎゅんっとひん曲がっていたのも、私の身体が悪い。
 
 
 
 
親知らずがこんなことになるなんて、放っておいたら根っこがしっかりしちゃうなんて…
上顎洞とつながることを交通というらしいけれど、肉で塞がるまでは口の中に圧がかからないように気をつけなくてはいけません。
 
 
 
ストローを使うとか、口に空気をためてぷくっとしたりとか、鼻をかむとか、大きなあくびをするとか。
 
 
 
本当、難しい注文してきますよね。
出来ないよ。
そんなの、無意識でしてることばかりなのに。
 
 
 
なかなか慣れなくて、はっとします。
しまった〜またやってしまった〜って。
 
 
 
上顎洞と交通したまま、もし塞がらなかったら、改めて塞ぐ手術が必要らしいので、私もちゃんと真剣なんだけど…真剣に忘れちゃう。
 
 
 
とりあえず、鼻をかめないならほじるしかないですね!って先生に言ったら、アラサーのくせに何言ってんだこいつくらいの雰囲気を感じました。
 
 
 
 
 
 
 
で、施術から数日たった今何を思うかって、
口の中が殺人的に臭いっていうことです。
 
 
 
抜歯をしたことがある人にはあるある話なんだけど、これがもう、どぶ?
 
 
 
いや、どぶっていうか、ごみっていうか…
 
 
 
 
小学生のころ、交代で回ってくる生物係で、夏にサワガニの飼育をしていたとき。
 
 
 
 
サワガニが餌のいりこを食べる途中で死んでいた、あの水槽と同じ臭いが、乙女の口からします。
 
 
 
 
自分の口から出る臭いで、夜中に飛び起きる不快さ。
マスクをすれば、自分で生産した毒ガスを自分で消費する、地産地消の循環型社会が成り立つ仕組みで。
 
 
 
乙女の憂いを帯びたアンニュイな口なのに。臭い。
 
 
しかも、この臭いが出てきたのって、施術から2日経ってからですから。時間差攻撃は心への負担がすごいです。
 
 
 
 

しかも、口蓋の骨を削った場所と、歯茎を切った場所と、親知らずがあった場所、この3箇所を縫っているせいで、口の中で糸をさばくのがまぁ大変。

 
 

本当に、親知らずの副産物が多すぎて、誰も彼もに伝えたい。
 
 
 
伝えたい気持ちが強すぎて、施術帰りのタクシーの中、麻酔も糸もものともせず、事の顛末を陽気なタクシー運転手に話すこと30分。
 
 
 
会う人会う人に、やばいやばいと伝えて12人。
それでも飽き足らず日記にしたためること80分。
 
 
 
 
そう。親知らずは若いうちに抜こう。
10年経っても、牽引できない生え方をしている親知らずは役立たずだったよって。
 
 
 
しかも私、まだ2本残ってるよ。
あ〜怖い。また抜歯を決断しないといけないなんて、恐怖以外のなにものでもない。
 
 
 
 

私の親知らず事情なんて、親どころか、友人知人、タクシーの運転手さん、役所の受付の人、そしてこの日記を読んでくれた人っていう多くの人が知っていることなのに、まだ親知らずだなんてひっそりした名前で呼ぶのはすっごく不本意
 
 
 
 
大好きな漫画『聖☆おにいさん』でもイエスが言ってたけど、私の親知らずも親知りだし、私を痛めつけるのは勘弁してもらいたい。
 
 
 
 
…まぁ、いい考えも閃いたんです。
口臭で苦しむ全ての人に、一見普通に見えるけど、外に臭いが漏れない強力な二重マスクを作ってくれないかなって。
 
 
 
 
ハーブの香りとか、ウイルス99パーセントカットじゃなくて、この際循環型社会の地産地消でいいから、マスクの内側から臭いが出ないようにする、ニッチな商品を開発してくれたら、マスクに飢えた私が買います。
 

 
 
とりあえず、現段階では私ののぞむマスクがなかったので、次の抜歯までにどうか販売されていますように!
 
 
 

 


 

ガラスの仮面

今まで、名作すぎて手を出してこなかったガラスの仮面

 

すごくて。すごすぎて。

もう面白くて面白くて。

 

今まで考えもしなかったブログ開設を後押しするほどです。

 

なんでこれ、こんなに面白い漫画があるんですか?

 

あと、なんでこれ、まだ未完なんですか?

…いや、それは重要ではない。

私はドラマ、アニメ、原作と、入った順番が見事に逆ですから、全て楽しめるなー…と、思っています。

  

1粒で三度おいしい。

1粒で!三度もおいしい!!

 

アニメの展開はスムーズで、偉大なるウィキペディア様が教えて下さる紫織さんの恐ろしさは出る幕なしです。

 

 

今まで、ガラスの仮面の知識は、白目をむいての「北島マヤ恐ろしい子

 …くらいしかなかったのですが、今まで読もうとしなかった自分をぶっとばしてやりたいくらい面白くて。

 

毎日2話ずつ放送中のアニメにかじりついて見ています。

 

ちなみに2005年制作全51話の方で、今はちょうどヘレン役が決まったところです。

  

昨日、夢の中の私もガラスの仮面のアニメを見ていて、さすがに自分でも引きました。

 

 

けど、夢の中でみたガラスの仮面もすこぶる面白くて。

  

 

…なんでこんなにガラスの仮面ブームかといえば、

 

 

きっかけはあれですね。

ヒカルの碁。ジャンプ作品のヒカルの碁

 

ヒカルの碁は定期的にマイブームがきて、そして囲碁ブームをしばらく起こして去って行くのですが、

 

5月の終わりにもやってきていました。

 

 

何度か前のブームの時に中古で買ったGBAソフトの「ヒカルの碁

 

買った当初は三谷が倒せなくて、アキラとの対局までこぎつけられず。

 

だというのに、今回はアキラを倒してエンディングを迎えるまで、たった2日。

 

まじかー。

強くなった自分、怖い。

 

でも、アキラを倒しエンディングの先にもまだ隠しキャラがいたのです。

 

しかも2人。

それも、アキラの先輩と、塔矢名人。

 

先輩を倒すのも一苦労だったのに、塔矢名人はもうまるで歯がたたなくて。

 

 

これはもう、完全に私の力不足だと悟り、修行することにしました。

 

 

GBAソフト「ヒカルの碁2」で。

口コミによると、無印より2の方が解説がわかりやすいとかなんとか。

 

もちろん、ソフトをもっていなかったので、私はヤフオクで落とそうとしました。

 

 

けれど、オークション自体が無くなるという事態。落札まで3日待ったのになんてこったー。

 

 

そして現れる悪魔のささやき。

二度と使うものかと思っていた早さに定評のある最大手A。

 

 

けれど、この情熱。

背に腹はかえられない…と注文しました。

 

 

そしてまさかの…10日経っても商品は届かず。もう本当、どこまでも相性が悪い。

 

 

手に入ると思っていたのに、この仕打ち。この所業。

 

 

…そんな時でした。

ガラスの仮面との運命の出会いが!

 

商品を待ちながら適当につけていたチャンネルで、安達祐実主演のドラマ版ガラスの仮面が放送されていたのです。

 

これがもう面白くて。ちょうど「ふたりの王女」で。

 

すんごい面白くて!ひたすらに面白くて!!

 

そしたら、6月からアニメ版が1話から放送開始だというのです。

 

見ますよね。

ここはまず見るだろうと。

押さえるべきTVはこれだって、ピーンと来ました。

 

 

そして今、夢にみるほどにガラスの仮面ブーム到来。面白いほど見事にガラスの仮面ブーム。

 

 

早く全話みたい。

どうなるのか知りたい。

 

 

待てない。

我慢できない。

 

 

気がつけば昨日、最終回51話だけを、J:COMオンデマンドで購入視聴していました。

 

間ぶっとんでて、よくストーリーが分からないんですけど、なんかクライマックスで。

 まぁ、当然なんですけど。

 

 

どのみち原作は未完ですから、アニメの最終回もこれはこれで良いんだろうと思います。

 

 

 

とりあえず、1話172円で買ったからには、もとをとってやろう!

 

 

そう思って、隙あらばひたすらに最終回だけを流しているのですが…

 

 

 

 

このままでは台詞を覚えてしまう。

  

 

このままでは、紅天女の心を掴んでしまう!

 

 

 

 

 

…なんかもう、私の心にも神秘の谷があるような気がしてきたので、三人目の紅天女候補は私かなって思ってます。

 

あと、遅ればせながらにそっと届いた「ヒカルの碁2」は、未だ手つかずです。